いろのみ ironomi | おすすめアーティスト

ガッツリ書き終わっていたのだが、誤操作で二度も全部消えてしまった、、気を取り直してもう一度!

最近の仕事ビートグランプリ Chill/Ambientというコンテストの制作、運営をしている影響からか、アンビエントを好んで聴くことが多い。

一口にアンビエントと言っても、様々な形態がある。

パソコンをベースに全て電子音で完成させる人、フィールドレコーディングを多様する人、ピアノ一つで表現する人など多種多様だ。

それだけアンビエントミュージックというジャンルがあやふやで確立されていないとも言える。

それはさておき、今回紹介するアーティストは「いろのみ」さん。

ピアノ+リュート(弦楽器の一種で、主に中世からバロック期にかけてヨーロッパで用いられた古楽器)+MAXMSP(プログラミングソフト)という編成だ。

ピアノ+MAXMSPという形態はよく耳にするが、リュートという楽器は今回初耳で、非常にほっこりする素敵な音色を持っている。

このリュートが入ることで、一気にノスタルジックな音楽に変貌する。

また、曲によって多少の違いはあるが、全体的にループ感をすごく大切にされているのかなと感じた。

ピアノ主体の編成だともっとメロディーが動いてもいいように思うけれど、一つの旋律をすごく大切に何度も聴かせてくれる。大袈裟でなく1時間でも同じループを聴いていられる。

ポジティブな意味で一つ一つの音の存在感が薄い。

主張しすぎることなく、ただただ音が在るべき場所にいる。バランスが取れているというと浅薄に聞こえてしまうが、全ての音の関係性がフラットなのだ。それだからこそ、ずっと聴いていられるのかもしれない。

今は自分で淹れたコーヒーを飲みながら、いろのみの音をスピーカーで鳴らし、ブログを書いている。この一時は、何事にも代えがたい多幸感を感じられる貴重な時間だ。

アンビエントは不思議な音楽だ。聴いている時や場所といったマッチする状況を選ばない。

今の私のような半分仕事半分趣味のような時間でも心を落ち着かせてくれる。
しかも、二度も文章が消えてしまっているのに。笑

今日は、炎天下の1日になりそうだが、そんな日は涼しげな風を与えてくれるし、雨模様の1日でも何とも言えないノスタルジーな気持ちにさせてくれる。

いろのみのような音楽がもっともっと世の中に溢れると、時間や周りの状況に影響されることなく、その時その時を味わうことができるようになるかもしれない。

現に、私の今の状況は、それに近い状態にあると思う。

皆さんの今日一日、その瞬間瞬間が大切な時になりますように。

いろのみ | ironomi

 

柳平淳哉(Piano)と磯部優(Laptop, Lute)によるユニット。

ピアノとリュート、そして有機的なエレクトロニクスによって

「季節のさまざまな色の実を鳴らす」ことをコンセプトに活動する。

これまでにKITCHEN. LABEL、STARNET MUZIK、涼音堂茶舗より計6枚のアルバムをリリース。

2015年12月には中島ノブユキ、沢田穣治、haruka nakamura、Aspidistrafly をはじめとする様々なコラボレーターを迎えた7thアルバム「虹」をKITCHEN. LABELよりリリースした。

2009年 WWFのキャンペーンサイト「北の果ての物語」のテーマ曲を担当

2009年「ナガオカケンメイD勉強の会」にライブゲストとして出演
2009年 SWITCH企画「読書のための音楽」にて写真家 小林紀晴と共演
2011年 Mozilla Firefox 4 プレリリースキャンペーン「Virtual Park Tumucumaque (トゥムクマケ)」のBGMを担当
2014〜2015年 ファッションブランド「support surface」のコレクションの音楽を担当

柳平 淳哉 Piano

1984年長野県出身。7歳からピアノを始める。

伊藤睦美、和泉真弓、神野明、アルバート・ロト各氏に師事。
2004年から即興のピアノ曲を作り始め、絵画、写真、映像、ショートフィルム、
コンテンポラリーダンスなど、様々なアートのための音楽制作と演奏活動を行う。
第21回NICOGRAPH デジタルミュージック・コンテスト「自由作曲部門」審査委員実行委員長特別賞受賞。
音の認知・認識に着目した、ピアノの音の新たな可能性の論文を発表。
国内外のコンピレーションに参加や、写真家藤原新也、小林紀晴の作品に楽曲提供するなど、多岐に渡って活動を続ける。

磯部 優 Laptop, Lute

1984年静岡県出身。日本大学芸術学部音楽学科情報音楽コース卒業。音響学、音響心理学、音色解析、プログラミングを学ぶ。

Max/MSPを使用した独自のサンプリングシステムを開発し、楽音をリアルタイムにサンプリング、加工、ミキシングしながら楽曲構築する手法を行う。
バロックリュートをモチーフにしたオリジナルのリュートを独学で製作し、楽器製作・演奏活動を展開している。

2003年に『mingle』(magic book records)、2005年に『forest』(tinging space)をリリース。

2008〜2009年にSTARNET MUZIKレーベルの立ち上げ、ディレクションに携わる。
2015年より弦楽器の製作をはじめる。

オフィシャルWEB SITEより引用

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