坂本龍一 最後の展示作品 / アーティゾン美術館「ダムタイプ|2022: remap」

先日逝去された坂本龍一さんがプロジェクトメンバーとして参加されている「ダムタイプ|2022: remap」に行ってきた。

坂本さん以外にも高谷史郎さん、原摩利彦さんなど錚々たるメンバーが参加されているアートコレクティブ「ダムタイプ」。

第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展ということで開催中ですが、この展示会が坂本さんの最後のインスタレーション作品となる。

2019年に東京現代美術館で行われた大規模展には行けなかった為、今回少しでもDUMB TYPEの世界観に触れることができて良かった。

トップ画像は、会場の入口の写真でして、フロアー全体が薄暗く、とても居心地のいい空間になっている。

入ってすぐのところに、坂本さんプロデュースのDumb Type《Playback》2022 の一部が展示されていた。世界各地でフィールドレコーディングした素材がレコード版に刻まれており、ランダムに再生されることで、計算外のMIXが生まれ、不思議と心地の良い音・ノイズが空間を掌握していたと思う。

展示室中央には、四方を壁に囲まれた空間が現れたあ。
周囲の壁にレーザーを反射させて生成されたと思われるテキストデザインが照射されており、普遍的なワードが散りばめられていた。

次に現れたのはおそらく「TRACE / REACT II」をよりパーソナルにアレンジしたようなインスタレーション。こちらもワードがランダムに出現しては消えるを繰り返し、消費されていくワードをビジュアル表現と音像で追体験させてくれるような作品でした。

このワード表示のランダマイズは、Ryoji Ikedaやalva notoなど様々なアーティストたちが扱ってきたモチーフです。「言葉」が持っている価値は、時代によって変化を繰り返し、昨今ではAIが人間からの問いかけによって、膨大なテキストを生成してくれる状況下で、言葉・テキストの価値は相対的には下がってきているように思われる。

しかしながら、テキストとしての言葉ではなく、音としての言葉はまた違った価値を持つように思う。

そんな事を色々と考えながら、心地よい時間を過ごすことができた。

作品数と入場料が少し乖離しているようにも感じたが、教授の特別な意味を持つ展示会という意味で貴重な経験ができた。

アーティゾン美術館、初めて行ったが中々良い空間だった。スタッフの方々の制服のデザインもとても良かった。

展覧会名第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展 ダムタイプ|2022: remap
会期2023年2月25日[土] – 5月14日[日]
開館時間10:00ー18:00(5月5日を除く金曜日は20:00まで)*入館は閉館の30分前まで
休館日月曜日

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