kaito | summer EP floating through space in a dream を観賞して。

kaito さんのLP「Special Life」を聴いたときの衝撃から早18年が経ちました。あの時の感情は今でも鮮明に覚えていて、レコードが擦り切れるほどDJで使用させていただきました。

18年が経った今でも現在進行形のkaitoさんの音楽を聴ける事がすごく嬉しくてブログに残そうと思いました。

レコードかなり手放してしまったがこれは手放さない!

kaitoさんといえば、名門レーベルKOMPAKTからのリリース作品がとても有名ですが、アンビエント名義TREADの作品が個人的にとても好きです。(アンビエント名義という解釈が間違っていたらすみません)

今回BANDCAMPでリリースされたsummer EP floating through space in a dreamは、ノンビートではあるもののTREADを想起させるような妖艶かつ哀愁を感じるアンビエントミュージックで構成されています。

不思議なことにいつもkaitoさんの音楽を聞くと、あたかも美術館やアートギャラリーにいるのではないかという感覚に引き込まれます。

何故そう感じるのか?それは空間に対しての作品、ここでいう作品は「音」の素材の選択と配置に全くの無駄がないことが空間芸術に通ずる部分があるのではないかと考えました。

作曲に関してはほぼ素人と言っていい私が偉そうに語るつもりは毛頭ありませんが、kaitoさんの音は、コンテクストの重要性を一つ一つの音に詰め込んでいくことで、音群が「そこに在るべくして在る」という宇宙原理のような奇跡的なバランスで存在しているように感じられます。

だからいつも作品を聴くというよりは、観賞するといった感覚で聴いているのかもしれません。決してBGMのように聴き流せない。笑

DJで使用させていただく時も、そこがどんな場所であろうと既に完成されたkaitoさんの空間芸術が現れてくれるので、皆の心を動かしやすいのだと思います。

連日夏の厳しい暑さが続いていますが、summer EP floating through space in a dreamを聴いて心を休め少しゆっくりされてみてはいかがでしょうか?

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