photo credit: morten f Råkk & Rålls via photopin (license)
こんにちは、音楽スクールや、セミナーを多数やってきた中で、よく質問されることがあります。
それは、「どうやって自分の好きな曲を探すのか?」といった質問です。
昨今、様々な音楽サービスがあります。親切なことに、iTunes等で何か曲を購入したら、
「これを購入した人はこれも買ってます。」と教えてくれるサービスや、「あなたの興味のありそうな曲はこちらです。」などなど、過保護ともいえるサポートがあるのにも関わらず、何故そのような質問が多いのか?
一つは、アルゴリズムの制度がそれほど高くない為か、AIに推薦された曲がいまいち好みとマッチしない。また、人が買っているから自分も買うってなんかしゃくだな〜と感じてしまう人も少なくないんじゃないでしょうか。
DJやってたら、やっぱり皆に知られていない且つ、かっこいい曲を知りたいと思うのは正常な感覚とも思いますしね。
あまり知られていないが、カッコいい曲を知るにはどうすればいいのか?
結論から言ってしまうと、手間を惜しまないってことだと思います。
自分なりに曲を掘るときのチャートを少し紹介したいと思います。
Soundcloudを使って探す。
①まずは、ジャンルで検索。
Soundcloudの検索窓が上部にあるかと思うんですが、そこにジャンル名を入れて検索をかけます。
ここでは、HIPHOPが好きだってことにしましょう。
②DJ MIXを検索で探し、気に入った曲があればShazamで調べる。
次に、DJ MIXから曲を探して行きましょう。DJMIXを作ったことがある人はわかると思うんですが、作るのに割と気合いがいります。
DJ MIXがそのDJの評価に直結することもあるので、下手なものは作れないという思いでみんな作っていると思います。
だから、イケテル曲が多いのも必然。まぁたまたま聴いたMIXを作ったDJがイケテルかどうかは、運次第ですが、、。
MIXの中に、いい曲だな〜と思ったものがあれば、インデックスを調べるなり、なければShazamなどのアプリを駆使して、なんとかアーティスト名、曲名まで辿り着きましょう。
本気で知りたいなら、直接問い合わせてもいいんじゃないでしょうか?
リスナーに曲名を聴かれて嫌がるDJはあまりいないと思いますし、むしろ嬉しかったりするはずです。
③気に入った曲をアップロードしているアカウントをフォローしよう。
①、②で自分の気に入った曲をアップロードしていたアカウント自体をフォローしましょう!
フォローすることで、今後そのアカウントでアップロードされた情報が自分のタイムラインに流れてきます。そこからどんどん広げてきましょう。
ディスク・コレクションで地道に調べる。
様々なジャンルで名盤をまとめたディスク・コレクションが発売されています。
昔はYoutubeなどありませんでしたので、ディスク・コレクションをメモに書き落とし、レコード屋に行くときメモを持参、
一枚づく探して行くってことをしていましたが、今はネット情報も充実していると思うので、それほど難しいことではないと思います。
レコード屋のメルマガやブログをチェックする。
だいたいのレコード屋はメルマガをやっているので、自分の好きなジャンルを扱っているレコード屋のメルマガを登録すること。
また、ブログでオススメ曲などの記事をあげているレコード屋さんも多いです。
サイトで試聴できるレコード屋さんも増えているので、これは使えますよ〜。
・CISUM RECORDS
http://cisumrecords.com/
・OTAIRECORD
http://www.otaiweb.com/melumaga/melumaga.htm
・ハイファイ堂
http://www.hifido.co.jp/magazine/
・Manhattan Records
http://manhattanrecords.jp/Page/mail_magazine.aspx
などなど。
現場に足を運ぶ。
①レコード屋に足を運ぶ。
ちょっとハードルが高いかもしれませんが、とりあえず現場に足を運ぶ。
まずは、レコード屋に行きましょう。たいがいのレコード屋さんは試聴が可能になっていますので、足しげく通いましょう。
どれを試聴すればいいかわかりませんか??そんな時は、勇気を振り絞って、店員さんに聞いちゃいましょう。
自分の好みの音楽を伝えて、それに近いものを選んでもらいましょう。
当たり前ですが、レコード屋さんで働いている時点で、自分よりも音楽を知っていることは自明の事実。
でも、中々話しづらいですよね〜私もそうでした。
私が思うに、音楽って1人で聴いているだけでも楽しいんですが、それを誰かと共有して話すことの方が何倍も楽しいものなんです。
戦場のピアニストの台詞じゃないですが、何かいい音楽があって、それについて話せる友人がいるだけで、人生捨てたもんじゃない!と思うんです。
だから、勇気を振り絞って話しかけてみると、思いもよらない世界が広がりますよ!
もし、面倒くさそうにされたら、そんなレコード屋には二度と行かなくていいと思います。
②クラブに足を運ぶ。
風営法の改正により、少しずつクラブも元気を取り戻しているように感じます。(私の個人的感覚ですが)
クラブには様々な顔があるので、クラブに対する印象は色々だと思います。
でも、やっぱり新しい音楽を提供する場であってほしいと思うし、しっかり音楽を聴かせるコンセプトで営業されているクラブ、イベントも多くあります。
普通に生活をしていて、クラブに行くというタイミングは中々生まれ辛いかとは思いますが、先入観を捨てて、気軽に遊びに行ってほしいなと思います。
若いときは、イベントが終わる時間まで必ずいるようにしていました。何故かというと、イベント終わりに先輩DJに、この時間の何曲目にかけてたものは何ですか?と聴く為です。
イベント中でもいいんですが、イベント終わりの方がゆっくり話しができたり、気になった曲を改めて聴かせてくれたりってことがしやすかったんです。
ちょっと一般のリスナーの方がここまでするとは思えませんが、DJを目指している人とかは、なりふり構わず貪欲に曲を掘ってほしいな〜と思います。
他にも好きな曲を掘って行く方法は無限にあると思います。
・好きなアーティストが所属しているレーベルで、検索。
・好きなアーティストのリミックを誰がやっているのか?
・プロデューサー、ディレクターは誰か?
・映画をいっぱいみて、サントラから広げていく。
などなど、自分にあった音楽の探し方をしてもらえればいいのかなと思います。
昔、音楽を教わっていた先生からある言葉を言われました。
「世界中で一人でもその曲が好きだっていう人がいるなら、それは名曲なんだよ。」と。
みんなが好きだからとか、周りの意見に流されることなく、自分の感覚を大切にすることで、より充実した音楽ライフが待っているように思います。
受動的に音楽を体感するよりも、能動的に音楽を追っかけていく方が、そこに思い入れが付加されます。
そうなると、音楽の楽しみ方もガラリと変わるので、音楽を探すってことをしてみてはいかがでしょうか。
今年も音楽を楽しみましょう!!