DMC JAPAN 2013 FINALが終わってから2週間が経ちました。他の仕事そっちのけでやっていたので、ここ最近は、遅れをとっていた仕事を終わらせる作業に追われていました。
少しだけ余裕も出てきたので、自分なりに大会を振り返ってみようと思います。
この仕事の話を頂いたのは約半年前。当時はまだ何も決まっていな状態でしたが、単純におもしろそうだ!といった思いと、自分の中にあったテーマの考察に関係するのでは?と思い、関わらせて頂く事を決めました。
個人的にDJに深く関わっていた事もありましたが、それ以外に「企業単位でのワークシェアリング」が今回の個人的な裏テーマでした。
ここでいうワークシェアリングは同業同士が協業し、メーカー、販売店、アーティスト、関わった全ての人たちが利益を得る理想的なシステムの事を指します。
昔から、「アーティストが生活しやすい環境を作るにはどうしたらいいか?」ということが自分の中で一つのテーマでした。当たり前ですが、それを可能にする為には市場の拡大が必要です。
市場を拡大する為には、メーカー、販売店、アーティストの垣根をこえた、横断的、そして縦断的結束が必要不可欠だと考えていました。
今回、イベントを終えてみて、上記のテーマが達成されたかどうかはっきりとはわかりませんが、今までとは違った「何か」を体験できたように思います。
ニコ生で放送したことも、ただおもしろそう!というだけではなく、ニコ生のユーザー層やプラットフォームとしての役割など、実は以外と何項目もあったりするんです。(笑)
マイナスな意見もあるかと思いますが、ニコ生で放送した意味を色々想像して頂けると幸いです。
全く大会の内容を振り返っていませんが…汗
そこは、現場で見たお客様、ニコ生で見たお客様、それぞれが感じたこと、それが全てではないでしょうか。
来年は、どうなるか全くわかりませんが、また何らかの形で関わる事ができたらいいなと思います。
あっまだ、10月に控えている世界大会があるので、終わった訳ではないですね!!
世界大会に日本代表として参戦するDJ FUMMYをみんなで応援しましょう!!
一先ず、DMC JAPAN 2013に関わったすべての方々、ありがとうございました。
DMC JAPAN 2013 代表 井上からの挨拶
渋谷WOMBに集まった人々。
そして、PCの画面から応援して下さった人々。
時間の都合が付かず、心の中で応援頂いていた人々。
2013年8月3日(土)は、日本のDJターンテーブリズムの歴史に残った一日であった。
やっぱり、DMCは面白い。そう感じた人たちは、少なくないのではないだろうか。
DMC JAPAN 2013において優勝し、日本代表となったDJ FUMMYが、ダースレイダー氏によって高らかにコールされた瞬間は、行程が完結したとともに、本当の意味で、DMC JAPANの再出発が宣言された瞬間であった。
個人的な話で恐縮だが、私は、自分の人生において、その時の感情ほど、表現し難い思いを感じたことはない。
ある部分では、感謝の気持ちが。
ある部分では、純粋に音楽ファンとしての興奮が。
ある部分では、私に時間をくださった方々に対しての恐縮が。
その時の自分に、聞けばもっと出てくるのだろうが、今は、そこについては思い出せない。
ただステージの舞台袖で、立っているのがやっとであった。
会場のパワー、熱気。
参加DJ達の猛練習して思いがこもったプレイ。
STAFFの方々の必死の努力。
画面を通して応援して下さった方々。
今思えば、これらのパワーに圧倒されて、頭が真っ白になっていた、と言う事なのかもしれない。
2013年のDMC JAPANは何もないところから始まった。
復活の馴れ初めに関しては、パンフレットに記させてもらったので、よかったらどこかで手に入れてお読みいただければ幸いである。
2013年のDMC JAPANを振り返った時に、一番自分がありがたかった点、そして、何もないところから、ここまでこれた理由は、関係者、DJ、ファンの「思い」に他ならない。
FINALの挨拶でも申し上げたのだが、この度のDMC JAPANの復活において、ご協力をお願いした時に、協力を拒まれた事は一度たりとも、誰ひとりもいなかった。
全員が全員
「やろうぜ」
「協力するよ」
「俺に出来る事なら何でも言ってくれ」
「100%バックアップします。」
と言うありがたい言葉を頂戴した。
そして、それは、全て社交辞令ではなかった。
皆が皆、全員何らかの形で協力して頂いた。
大げさにドラマティックに表現をしているのでは決してない。
私は、20代のころからDJと言うフィールドで、いろんなイベントを行ってきたが、こんな事は、後にも先にもないと言っても過言ではない。
その背景には、DMCが紡いできた「歴史」「継続」が、そうさせたのだと思う。
そして、ターンテーブリズムに対する熱い思いが、一つになった。
誤解を生まぬ様に書いておくと、カルト宗教的な同ベクトルに皆が同じ方向を向いた、その一体感にカタルシスを感じて恍惚にひたっているということではない。
皆、DJに対する思い、DMCに対する思いが、偶然か必然か、一つの交差点でめぐりあって、そこで意を同じくしたものが、それぞれの思いで持って、カウンター的にお祭りが開催された、と言う認識でいる。
だから、今回は一つの奇跡的な、思いの結集だったのではと感じている。
祭りのあとは、また交差点からいろんな道を目指して、それぞれが歩き始めて、また、いろんな交差点で、想いを同じくした人たちが、なにかを作り出していくのだと思う。そういう発展的かつ前向きなカルチャーがDMCであるならば、ターンテーブリズムの未来は明るいと思う。
だからこそ、出会った人達、関係した人達に一期一会の思いでいる。
DMC JAPAN 2013にかかわったすべての人に感謝します。
本当にありがとうございました。
ひとまず、これを御挨拶と代えさせて頂きます。
DMC JAPAN 2013 責任者 井上揚介
Photo by 内野 秀之/Toshinori Maenaka