photo credit: OiMax via photopin cc
東京で暮らし始めて約6年が経ちます。今のところ、東京が住みづらいと感じたことは一度もありません。地元に帰ると大体言われることが「東京なんて住む所じゃない。」というたぐいの内容。
確かに家賃や物価は高いし、ヒトも多くて電車通勤なんかは、かなりしんどいと思います。でも、自分のように地方から出てきて、何かに挑戦しようと日々生活している人間にとっては、東京はやさしくあたたかい街なんじゃないかと感じることが多くある。
近所にご年配のご夫婦がやられているお弁当屋さんがあります。仕事が立て込んで、死にそうな顔してよく弁当買いに行くんだけど、弁当屋のおとうさんが「元気出せっ!」って、肉じゃがやコロッケをサービスしてくれたりします。小さなことかもしれないけど、こういったヒトの優しさにすごく助けられます。
この前も仕事から帰る時、雨にふられてしまって、ぬれながら駅から歩いてたんだけど、顔見知りのラーメン屋のおとうさんが傘かしてくれて、なんか泣きそうになったり…。笑
まぁ、たまたま素敵な人たちに出会えているだけかもしれないけど、こういうことって結構あったりするし、今までの経験から、自分も無意識のうちに近所の住民の方々とコミュニケーションをとろうとしているのかもしれません。
「東京のヒトは冷たい」とかいまだにいう人もいますが、他人と積極的に関わろうとしてないだけなんじゃないかなと思います。
独立したてのとき、本当に金がなくて多くの方々にお世話(ご迷惑をおかけしました…)になりました。金銭的に少しだけ余裕が出始めた時、大変だった時期に助けてくれた方に、何かお礼をしようと思ったことがありました。
「何か欲しい物はありますか?」と尋ねたんですが、「おれは何もいらないから、自分がしてもらったことを何かに挑戦している若い奴らにしてやれ!」といわれました。
映画のペイフォワードではないですが、自分がしてもらったこと、ヒトとの繋がりだったり、悩みを聞いてもらうことだったり、酒おごってもらうことだったり…笑。自分ができることは極力していこうと思っています。まだまだ全然できてないけど…
東京で何かに挑戦するということは、嫌でも多くの試練を経験することになります。もしかしたら、楽しいことよりも辛いことの方が多いかもしれません。
もちろん個人差はあるので一般化するつもりはありませんが、挑戦しているヒトが多い東京には、他人の辛さを共有することができるヒトが多くいるのかもしれません。もちろん必死に戦っている人たちは全国にいらっしゃると思います。
ただ個人的な皮膚感覚でいうと、東京には強くて優しいヒトが多くいるように感じただけです。
日々他人の影響を受けて生活しているわけで、他人からいただく優しさや感動を今まで以上に大切に生活しなくちゃな〜と文章書いてて改めて思いましたとさ。