体調を崩してから、自然とメンタル系の本を手にとることが増えたんですが、久々に自分にフィットした本と出会えたので、せっかくなので紹介したいと思います。
「繊細さんの本」/著者 武田 友紀
この著書では、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱したHSP(Highly Sensitive Person)という概念がベースになっています。
HSPとは簡単にいうと、敏感すぎる人、とても敏感な人と訳され、繊細な人と繊細でない人では、脳の神経システムにそもそも違いがあるとされています。
そんな「繊細な人」のことを「繊細さん」と著者はそう呼んでいます。
著者内では、「繊細でストレスを感じやすい人が、繊細な感性を大切にしたまま、ラクに生きる方法」について、いくつかの方法を教えてくれています。
冒頭にアーロン博士によるHSP自己テストがあり、25ぐらいの項目について当てはまっているかどうかを見ていきます。私も場合は、全て当てはまっていました、、。
気づいてはいたんですが、私も生まれながらにHSPの1人でした。
もう100%なんです、、著者がカウンセリングされた患者さんの例がいくつか挙げられていて、全部自分に当てはまる。
「自分は細かすぎて仕事が遅いんじゃないか?」「他人の機嫌に左右されてしまう。」「相手の感情を察しやすい」「その場の雰囲気を感じる」などなど、ガチガチのHSPなのですが、何が良くなかったかと言えば、これらを悪い習慣だと思っていたこと。
自分が変わらなきゃ、ダメな自分を変えなきゃこの社会では生きていけないと考えていましたが、この本を読んで「自分を変えるのではなく、自分に合うことを探す生き方」にシフトしようという考えに至りました。
私のような人間にとって、何事も「気にしない」ということは不可能であり、気づいてしまったことにどう対処したらいいか、この本ではそれを具体的な方法を教えてくれます。
仕事中いつも体が緊張して神経すり減らして、1日が終わる頃には頭の中がぐしゃぐしゃ、、って人も多いと思います。自分もその1人ですが、どうかそこで自分を責めずここで書かれていることを実践してみて、多くの苦しんでいる繊細さんがありのままで生きられるようになったら良いなと思います。
著者の意図かもしれませんが、難しい表現もなく最後までスラスラ読めましたので、ラフに手にとってもらえたらと思います!繊細な方、おすすめですよ!