今日は、久々の映画館。
作品は「MOTHER / マザー」。
実際にあった高校生の少年が、祖父母を殺傷した事件から着想を得た作品。
昔からノンフィクション映画に何故か惹かれてしまう。
おそらく現実世界に存在したという前情報で感情移入がしやすいのだろう。まぁイマジネーションする力が弱いとも言える、、。
犯罪者となってしまった少年の生い立ちに、大きく影響を及ぼした母親の存在。環境で人はどうとでもなってしまう事が生々しく画かれている。
子供の為にお金を稼ぐこと、最低限生活ができる居場所を作る事、学校へ行かせる事、どれも当たり前だと思っている事が出来ない人もいる。
そういう人が子供を授かる事だってある。
そこに生まれた子供は、もうどうする事も出来ないのだろうか。
そもそもそういった環境で育つ子供たちは、どうしたら顕在化されるのだろうか。
体や心に傷を負ってからじゃないと気付いてもらえないのだろうか。
すでにそういった子供と道端ですれ違っているかもしれない。もしかすると、身近にそういった環境になってしまっている家族もいるかもしれない。
私たちは、何かが起こってから同情を寄せることしかできないのだろうか。
何とかできなかったのかと不幸が連鎖するだけなのだろうか。
単純な解はあるはずも無く、だからこそ考える必要性を強く感じた映画だった。