20年前に公開された映画「エターナル・サンシャイン」。
ミシェル・ゴンドリー監督、ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレットが主演を務めるファンタジーな恋愛もの。
個人的には、10本の指には入るだろう名作。
リアルタイムで劇場で見ることができなかったので、いつか劇場で見たいとずっと思っていた。
今回制作20周年記念特別上映ということでBunkamura ル・シネマで劇場観覧が叶った。
やはり自分にとって良い映画や音楽は、時間が経過していても、それを最初に観たり聴いたりしていた時代が鮮明に思い出されるところにあると思う。
同じ映画を何度も見ることは、費用対効果を重要視する時代に逆行してると思うが、自分の年齢によって感じ方が面白いように変わるので、騙されたと思って影響を受けた映画を定期的に観続けて欲しい。
あらすじ
もうすぐヴァレンタインという季節。平凡な男ジョエルは、恋人クレメンタイン(クレム)と喧嘩をしてしまう。何とか仲直りしようとプレゼントを買って彼女の働く本屋に行くが、クレムは彼を知らないかのように扱い、目の前でほかの男といちゃつく始末。ジョエルはひどいショックを受ける。やがて彼はクレムが記憶を消す手術を受けたことを知る。苦しんだ末、ジョエルもクレムの記憶を消し去る手術を受けることを決心。手術を受けながら、ジョエルはクレムとの思い出をさまよい、やがて無意識下で手術に抵抗し始める。
Wikipedia
誰もが消したい記憶の一つや二つはあるだろ。自分も定期的に思い出しては、辛くなることがいくつかある。
その度、忘れられたらどんなに楽だろうかと考えるが、その反面自分の人生が薄っぺらいものになりそうな気もする。
記憶を消したところで過去に戻れるわけでもないし、今が変わるわけでもない。
冷静になればわかることだが、過去の記憶はたいてい都合のいいように編集されていることが多い。
ざっくりと「辛かった」というジャンルに振り分けられている出来事も、編集前の記憶を辿れば、実は味わい深い経験だったりもする。
映画を観たあと、そんなことをぐるぐる考えていた。
特別上映2日目ということもあってか、結構な客入りだった。
若い方々の姿も結構あって、なんだか嬉しかった。
物語の内容は全く説明していないが・・・とにかく素晴らしい映画だと思う。
Bunkamura ル・シネマさんに心から感謝!