<イベントレポート>「Watusiの私塾 -サウンドプロデュース入門編-」in Tokyo

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2015/3/4に東京三軒茶屋COCOONで行なわれた「OTAIRECORD DJ UNIVERSITY presents Watusiの私塾 -サウンドプロデュース入門編-」のレポートでございます!

今回は、企画、制作、運営で関わらせて頂きました。

この日は、セミナー主催者側のスタッフであると同時に、一音楽フリークとしてWatusiさんの講義をとても楽しみにしていました。

長く日本の音楽シーンを牽引されてきたWatusiさん。今の国内、国外の音楽事情についてのお話は大変興味深く、色々考えさせられる内容でした。

随所に名言、格言がちりばめられ、音楽に対する愛に溢れた、とにかく濃密な2時間でした。参加できなかった方々と当日の空間を少しでも共有できれば幸いです。

今の日本の音楽シーンについて

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とにかく今の日本の音楽は音が悪いと指摘されていました。制作費に伴う制作期間の問題だったり、リスニング環境だったり、デジタル化の問題だったり、要因は様々ですが、『このままでは、若い世代の人達が、正しい音がわからなくなってしまう。』と危惧されていました。

また、フィリピンやインドネシアなどのアジア圏でもDJ、ライブ活動をされているWatusiさんが、『現地に行く度、いつも日本とのレベルの違いに圧倒される。』とおっしゃっていました。『アジアでは、日本は絶対に勝てないな…』という感想を持たれたそうです…。

単純にクオリティの問題もあると思いますが、言語の問題が非常に大きいと感じたそうです。『ジャカルタのクラブで若者と話をした際、英語を話せない子は一人もいなかった。』そうです。

音楽に限った話ではないですが、英語について、やはりもっと危機感を感じなくては今後もっと厳しくなるのかな…と感じました。

さらに、音楽文化に対しての国からのバックアップの違いも指摘されていました。

韓国やインドネシアなどは、音楽文化に対して、国から多くのバックアップがなされています。日本はというと、みなさん自明のことだとは思いますが、非常にお寒い状況です…。

それでも、『日本が好きなので、少しずつでも日本の音楽の発展の為に、力を尽くしていきたい。』と熱く語って頂きました。う〜ん、至極共感です!!

リズム制作について

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まずは、リズムパートの制作の話をお聞きしました。

リズムの組み立てにおいて重要なことは、「音量、長さ、タイミング」の3つだと仰っていました。キック(バスドラ)の素材をDAWソフト(Protoolsを使用されていました)に並べ、音量、長さ、タイミングを変える事で、音の表情が変わってくることを伝えて頂きました。

ジャンルによって、音量、長さ、タイミングに特徴があるということで、『自分の作りたい雰囲気に近い曲を見つけたら、一度DAWに取り込み、波形を見て、リズムを徹底的に研究すると、自分の好きなリズムの特徴がつかめてきます。』とアドバイスをいただきました。

また、『リズムが完成してくると、他のパートが見えてくる。それが見えてこない様なリズムはダメ!それだけ、リズムは大事なファクターなんです。』と、響くお言葉を頂きました!!

時代を作ってきた名機たち

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ROLAND TR-808の出現により、リズムボックスからリズムマシンへと移り変わっていった歴史や、TR-909TB-303の出現によって、デトロイトテクノやシカゴハウスが生まれた経緯など、音楽史において非常に重要な名機たちのご紹介をしていただきました。

温故知新ではないですが、なぜダンスミュージックは生まれたのか?機材とジャンルとの密接な関係など、やはり知っていて損はないですし、自分の理想とする音像を再現する為のヒントになる事は間違いないと思います。

まとめ

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今回、Watusiさんのお話を聞いて、まず思った事は、『自分わかっているつもりでいたけど、全然わかっていなかった…。』という反省でした。当たり前なんですが、作曲にしろ、DJにしろ、ただ機材を扱える、ソフトの知識があるだけではダメなんだと改めて気付かされた気がします。

Watusiさんが参加者の方からの質問で『作曲している時は殆ど感覚で作っている。』とお答えしていましたが、大切な事は、コード進行がどうだとか、和声がどうとかっていうことよりも、自分の表現したいものを妥協無く、正確に再現していく事が重要なのだと思いました。

圧倒的な経験値、音楽への愛情、音楽に費やす時間、すべてにおいて次元が違いました。今回参加が厳しかった方も多くいらっしゃったと思いますが、営業とか一切抜きで、本当に一度はWatusiさんの私塾を受講される事をお勧めします。

最後に、印象に残ったWatusiさんの言葉をピックアップしたいと思います。

・ジャンルの特徴は、波形から読み取る。


・曲を研究する時は、201回繰り返し聴く。201回目で初めて聴こえてくる音がある。


・ボロボロの機材でも名曲はできるが、音楽をあまり聴いていない人は、名曲を作る事は難しいんじゃないかな。


・自分の好きなリミックスを研究し、統計だてる。例えば、曲の展開を研究する。


・アレンジャーやエンジニアのクレジットが付いているCDや、レコードを聴くことをオススメする。ミックスやマスタリングの勉強をするとき、自分の好きな楽曲のアレンジャー、エンジニアを調べ、彼ら、彼女らの別のWorkもチェックすると色々見えてくる。


・ジャズの流れるラーメン屋にはいくな。笑 曲を聴いてしまってラーメンの味がわからないww

 

Watusiの私塾にご興味のあるかたはこちらから

イベント風景

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Watusi(COOLDFEET)

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Lori FineとのユニットCOLDFEETのプログラマー/ベーシスト/DJ。

COLDFFETのユニークな世界観は国内外で評価を受け、UK、US、EU各国から香港、韓国、台湾、タイ等アジア各国でも多くの作品がリリースされている。

ソロワークも英Climate Records、米Kriztal Records,ドイツPerfect Toy Records等からリリース。国内では中島美嘉の多くのシングルを始めhiro、安室奈美恵、BoA、Chemistry等を手がけ、アンダーグラウンドとメジャーを繋ぐ多忙なプロデュース・チームとしても活躍。またChristian Dior、Hermes、Cartie等ハイブランド系の海外をも含むパーティへのLiveやゲストDJ、楽曲提供も多く独特のポジションを築いている。オリジナリティ溢れるHouseテイストの4th Album「BODYPOP」は、アジア5カ国でもリリースされ、主要ラジオ局でのチャートインを果たす。’07年には5th Album「Feeling Good」をリリース。

シングル「I Don’t Like Dancing」は、この年のパーティーアンセムとなり、ソウル、台北、上海等を含む36カ所のツアーも各地で超満員のクラウドを魅了する。デビュー10周年目となる’08年、コロンビアに移籍し12月にアルバム「TEN」を発売。iTunes Store1位を始め数々のダンスチャートを席巻。‘09年11月には生前のマイケル・ジャクソンから許諾を得、進めて来たカバーアルバム「MJ THE TOUR」を発表。豪華な参加ゲストと共に大きな話題となる。

‘12年には自身の音源制作のノウハウを詰め込んだ本” DAWトラック・メイキング”の出版、’13年には待望のディスコ/ブギー・ミュージックのディスク・ガイド「DANCE CLASSICS Disc Guide ~Seeds of Club Music~」の発売とディスコ・ミュージックをテーマにしたDJミックス・シリーズ「Disco & Boogie ~Seeds of Club Music~」がスタート (第一弾はSalsouiとWest Endの音源をMIX)。

14年8月からワールド・ワイドに展開する独自のテクノ・スタイルでのソロ作品の連続リリースがスタート。元祖アニソン・コスプレDJ、サオリリスから三上博史まで多彩なゲストを招き、オリジナリティ溢れるTokyo Techno-Drive Musicを発信。今後もその勢いは停まる事を知らない。

 

『OTAIRECORD DJ UNIVERSITY』とは?

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OTAIRECORD DJ UNIVERSITYとは、音楽の文化をより多くの人に伝えるべく、あなたの音楽知的好奇心を満たすために設立された団体です。

昨今の音楽文化は、関係者の努力やインフラの発展などにより、 「感覚的に」音楽を楽しむことが多くなってきました。

もちろんそれは便利でとても素晴らしい傾向だと思います。

しかし、一方で、困難だったり技術的にレベルが高い物などが、 使われにくいものとして、逆にどんどん門徒が狭くなっていくような傾向もございます。

そういった、ある程度予備知識が必要な音楽機材だったり知的好奇心が満たされるような体験などを提供していきたいと思っています。

また、地域の音楽好き同志が集まり、新しいコミュニティに発展したり、音楽好き同志をつなげていくようなイベント展開を進めてまいります。

ということです。
詳細は、『OTAIRECORD DJ UNIVERSITY』の公式ページにてご確認ください。

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