村上龍「死なずに生き残る為の方法。」

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photo credit: Big blue sky via photopin (license)

もう7、8年前になるだろうか、村上龍さんのエッセイでこんな一文を目にした。

「どの集団に入れば人生を有利に生きられるか、という問いそのものが意味をなさなくなった。有利に生きる、成功する、金持ちになる、という目標をまず捨てることが重要だろうと思う。成功を考えてはいけない。考えるべきは、死なずに生き残るための方法である」

ちょうどその時は、何もかもうまく行かず、所謂どん底って状態だった。今思えば、それも必要な時間だったのだが、渦中にいるときは中々そうは思えない。
だからという訳ではないが、この一文にすごく救われたのを覚えている。

それからは、極力やりたいことよりも、自分に合っている仕事をする、必要とされるスキルを身につけるという考え方にシフトすることで今日まで生きのびることができている。しかし、やはり人間欲深く、仕事がまぁまぁうまく行きだすと、成功したい、認められたい、金持ちになりたいという欲求が知らず知らず育ってくる。そうなると、歪んだ理想の自分が形成され、それと現状を比べ、無意味な自己嫌悪が始まる。他人への嫉妬が顕在化しはじめ、収拾がつかなくなり心のバランスを崩す。

今一度、欲望に振り回されることを辞め、明日を捨て、今に生きる「因果一如」を全うしたいと思う。

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